第5章 ※これは、一応ホストの話である(?)
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「鈴ちゃん」
わっ!? 「わっ!!?」
と心の声ほのままにガバッと起床!と、起床...?もうあさかあおはようございます。どアップのしわくちゃの手を見てまた一瞬キョドッてでもその気持ちを一発で引き戻した。
「おばあちゃん!!!」
フンス、といったようにリアルフンスかな?ん?てな具合に腰に手を当てふんぞり返る我がおばあちゃん。踏ん反り返ってはないわ!!!!!となんかなぜかクソすげーワーワーワー、杖で小突かれたのは、また、別のお話☆
「ってココお屋敷しろ(?)の部屋っ..!て当たり前かっ..」
とそこにはキラキラと海外彫刻のような、1ミリの隙もなくお美しいお寝顔..。「わっ!?!」
と2度も同じく驚いたらおばあちゃんの杖で小突かれた。なんかのコントみたいにボガッと。
「いいっ...て〜〜〜〜」
と頭を抱え込んでまたベットにボカシと身を投げ打ったのだけど..ちょっと現実には戻れない。...昨日はとっても楽しかったなぁ..。華夜さん..。
「綺麗なひと..だなぁ..」
と彼女の顔に触れーーーーそうになるけれど、なにか、そのやわらかそうで鋭いオーラに似た光から指をはじきとばされた。昨晩の、華夜さんにクリームをふくらはぎに塗られた時の事を想い返し、ほう..と夢心地に。
「ホラッ早く学校行きゃんか!!!!」
と今度は杖で強めにはたかれたところで、
「ガ..コウ...」
と、口に出した瞬間、背の低いおばあちゃんがばたんっ!とわたしの部屋のドアを閉めた。
「がっこ..学校..ッ!」
と、もう頭では理解してるクセに何回も言ってしまう。..いやだッッて!!だぁって!!!!!みなさん考えてみぃて!?ホストとかもうもうもう..っさまざまなことがありすぎぃて!!!
「か、かやさ..」
と、一応学校行く前に一言言っておいたほうがいいと思って彼女の方を振り返るがーーー..麗しき寝顔。「ってえっ..」
とその時ーーーー華夜さんの唇は私の首の筋に、腕が、私の体が捕われたかのように触れる..チュッ。
「今日の分」
眼球同士が触れ合いそうなキョリ感で、私の全身を見透かすかのような目つきをーーーー..
軀が下がり、彼女はくぅ、と寝息を漏らす。
「っ〜ーーーーーー!!!」
感触が、残った。