第5章 ※これは、一応ホストの話である(?)
「ごめんなさいね、もう言わないから..でも話したくなったらいつでも話していいのよっ」
ふワッ..ーーーと華夜さんは私の頭を、まるで顔を撫でるように触れて下さり、笑う。そう、笑っただけで、まるでお祭りの時の騒がしさのような、そんな空気が一瞬にして戻ってきた。
「!..っはい...!!」
ーーその日は結局。
月が薫るようにそこにたたずむ。音符を出してなんなら心の中だけでもスキップしているよう。「あーーーーーーッッッッ華夜さん!!!!」
「んっ..ふ..?♬」
まるで女王のような笑み。またカルタで一枚札取った..!!!と、ノロマな私はトホホ..と降参。つ...つつつつよすぎる..!!!華夜さん8割私2割っ..!!
と、オセロ、将棋(しょしょしょしょ将棋〜っ!?ってなった..!ルールわからんままやってなぜか一回だけ華夜さまに勝って、、!ルール中途半端に分かったら途端に負け始めた..)
そしてなんとも贅沢な夜更かしをしてしまった..。
華夜さんに長い細かいお指に、隅々までエステのような効果があるという、エステクリームを塗られーーー..
「ってそういやお風呂入ってなかったですよワテシッ!!」
とパスロープ&頭にタオル巻くというなんともアダルティックな雰囲気をぶちこわすワテシ。
「あっ..」
「いいのよ〜このクリームお風呂入ってなくてもちゃあんと効果出るやつだから♬」
「えっそうなんですか..!!」
ってワワワ〜ッ今更だけど、なんかすごい、こういうカッコして女の子同士で話すの、女子会っぽい..!うんんん!!!!もう雰囲気だけでももうタノチイ!!
「今日は楽しかったわぁ..鈴ちゃん..♡」
んドキッとしてしまった..ななななんか、ふつーに女の人の言葉を使っているにも関わらず、男性的でーーーいや、母のようないや小悪魔な猫のような..ううーーーん!!とりあえず形容し難い魅力がみっちり詰まった声で、耳元に囁かれる。
「はははははははははいいいいいいいいっっっっ」
「んふふ〜」
と、どちらから誘うでもなく、私たちは自然と2人で同じベッドに入っていった。ってささささ誘うってそういう意味じゃーーーー!
「おやすみ..」
「は、はいっ..」と、自然と顔を向けた状態で寝てて、でも結局ちょっと話して、なんとも濃密な夜はふけていった...!