第4章 大魔お..法使いナタリン☆
葉太郎くんが、微かに動いたのがハッキリと分かった。結構いたかったデコピンをした華夜さんは、私たち交互に見て、私の肩に、やっぱり手を置く。
「ごっ、ごごご..ごめなっ...」「~~~~~っ」
華夜さんは、私を再度抱きしめた。静かに隠れて涙を流していたのだ。葉太郎くんもーーー菜太郎も、隼人さんも、みんなみんな全員をぎゅぎゅーーーっと、抱きしめた。
「華、華夜さん..」
隼人さんがそう呟く。葉太郎くんとスウさんは驚いて目を丸くしてたと思う。くくさんは相変わらずのくくさんでオォウ..と身をよじらせていた。華夜さんの昔のーーーらしき菜太郎の顔は見えなかったけど、憎まれ口一つ叩かずに、じっとしていた。
ほろっと、涙が出てしまった。私最低だこんな時にーーー家族の、かぞくの暖かさに感涙してしまうなんでっっっ私は!!!わた、し..
「う....ッひっ...ブゴォおおオォッッッ!!!ガッ..!」
と、ものすごぉく変な音を出してしまい、そして廊下中に響かせてしまい、めちゃんこ恥ずかしくなったけどあ、またギャグッ!?れて!????菜太郎が何か言い出すかな、と思ったけどでもまた何も言わなかった。..昔のコレだから言えなかったのかな..。
みんな、私がなんか変な音を出し続けているにも関わらず、シンとしていた。まるで、わたしが号泣し出すのを待っているかのように。
「うッ.......!!!!!」
とその期待に応えそうになった瞬間ーー、かぁぁぁぁん!!!
「!!!!!!!!?」
と、皆私を守らんとして前にシュッ..と出てきて下さった!!!なんか、すんごい、すんごい乙女漫画感!!..と、一番前に来ていた華夜さんがハッとした。
というかかぁぁーんの時点で誰だか見当はついてた。いつも私が何かやらかした時怒る用の杖が見えてきていたからーー。
「おばあちゃん!!」
なんか、ただ呼んだだけなのにすごい涙声感がすごかった。はッ...恥ずかピッ!!とか言ってる場合じゃないでしょなんっ、なんなんなんだだこの空気感ン..???
「..ふん。ちょっと心配してきてみればコレかい。..華夜」
華夜さんの名前を忘れてたらしいおばあちゃん、一拍置いて名前を呼ぶ。でも緊張感はビンビンに伝わってきた。らららラスボスゥ..?