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ご指名は?1.5

第4章 大魔お..法使いナタリン☆



!!いつの間に、部屋の外から私たちは押されていて、スタート地点が見えていた。葉太郎くんは、いつの間にか立って移動させられているのに気づいていたかな··。私がさっきからボーッとしついただけ?葉太郎くんの反応は特に無い。

「ゲームは終了。ちょっと残念だけどね····、じゃ、戻って。」

え、とまた驚く前に、目の前がぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅーーーーーっとグルグル!!!城が絵の具で塗られ、またはがされてるような··。

「っ··山田ッッッ···!!!」

と、竜巻の中心で巻き込まれているようで、そのなかから葉太郎くんの手が伸びてきて、私の手首を掴んだーーと思ったら、ガクン、とその腕は急に下がった。

< ああ、気絶しちゃったみたいだね。ねぇ、君ーーーーーーーーーー >

と、私の頬に、紫の髪の男の人の手が、触れる。冷たくて、一気に不安が押し寄せてきた。

< この子がどうして君にたどり着いたのか。全然あの人には似てないけれ

ど、君のこと、気になるんだ····。 」


嫌な予感程、的中するものだ。



「 もっと、僕と一緒にーーーーーー」



視線と視線が交差した刹那、謎の男の人は、急に手を引っ込めた。しょうがないね、というように、男の人は肩を竦める。意味が分からないまま、目の前のこの人も、何かに吸い込まれてゆく。思わず、腕を前に出してしまった。

< しょうがない。ーーー彼も、気絶しても、君を離さないもの····。 >

そして、何か言いたげに口が開いたのが、歪みゆく視界の中で見えた時、···ふっ··と竜巻は消えた。

「戻っ··た?」

と辺りはさっき同じ。

「まだだ。」

「!!」

後ろを振り返ると、菜太郎がいたっ!!

「ええええええええええ何でアンタがっっ」

と問い詰めようとした瞬間、バリバリバリバリッッッ!!と、菜太郎の身体の周りに、あの電流ーーーーーー

「ギャスッッていやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

再びものっすごい竜巻が私達を巻いてゆく!!!

沈みゆく視界の中で、菜太郎が発した言葉を、私は聞き逃さなかった。


「二人とも馬鹿過ぎ··」





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