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ご指名は?1.5

第4章 大魔お..法使いナタリン☆



「まぁ、後での君たちがやらかしたあれこれは、あのこに指摘してもらうとしようか。··あははっ。」

なおも笑い続けるこの人に、思わず、

「あ、あのこ··?」

とポカンと口を開けてしまった。

「君の双子。」

と、紫の髪の人は、いつの間にか葉太郎くんの耳元で瞳を閉じていた。

「···えッッッ!??!」

と、葉太郎くんめっちゃくちゃ驚き+拒否反応ッ!

「あの長髪の子から貰ったカメラでーー。」

と、またいつの間にやら、というか自分がマヌ··なのか、手にはくくさんが持ってたカメラ!

「と、撮ってたんですかッッ!??」

と、身を乗り出したのは葉太郎くん。

「うん。君の双子とそのペアだった子も、今頃映像見てるんじゃないかな?あはっ··。」

と、思い出し笑いしたのかなんなのか分からないけど、それが葉太郎くんの逆鱗に触れた?ようで··。

「エエえ゛ッッ!???!」

と、私はその直前で目も口も鼻もガッッッ!!と開ける。

「なんでライブでそんなのしてんですかッッ!!!しっ、しかもアイツの前でッッ!!」

すると、いつの間にか私達の正面にきた紫の髪の男の人は、また冷たく見下ろす。

な、なにこの方コワッ。いきなりソレやめでぇ··。

「でもさ、··信じられない。」

葉太郎くんがまだ言うかッッ!と食ってかかる姿勢になったが、もうどうやらそんな事じゃないらしい。

「どうして君たちは会えたんだ?不思議だね··。」

アゴの下に指添えてそう言いつつも、その顔は、答えを知っているけど、認めたくはない··という感じ。繊細な、顔。

「どういう事だ!?」

と、葉太郎くんが聞いてくれた。やっぱりこの男の人、よく分かんない··。

「····普通は超えられないはずなんだよ。ああ、良い知らせがあると言ったね····。」

ポカンと付いていけてない私たちを置いていってこの人はそっぽを向き、腕を組みながらサラサラと言葉を流してゆく。私も葉太郎くんもうずずっとして詳しく知りたがったが、良い知らせを聞き逃さないようにピシッと姿勢を正して黙った。

「そんな真剣な顔しないで。··っあはは!おっと失礼····。良い知らせというのは、··。」



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