第4章 大魔お..法使いナタリン☆
と私は、葉太郎くんの隣に、ちょっとぎこちなくついて行った。後ろだと、どこか行ってしまいそうな気がして…躊躇いがちだったけど、そうした。
「とっ…、図書室ワクワクするなッッでも小説とか全然読めねぇけど!」
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、葉太郎くんは結構きょどりつつも、ワクワクしてる笑顔。不安が吸い取られてゆく‥。そういう感覚がした。
「確かに図書室はわくわくするねっ!!わ、わたしもあまり読めない‥、頭にあまり入んなくて、あはっ。」
ヂラヂラとした視線を、葉太郎くんに送ってしまった。
「ん、オレも…‥ッ。」
にっ、とちょっとイタズラそうに、ちょっと照れて笑う、葉太郎くんにドキッとした。
「…ッッあ!図書室だぜッッ!!」
ほ、ほんとだ!!よく見れば、英語かなんかで図書室って書いてあるような看板みたいなものがッ!そういえばさっきも、ここを通り過ぎたねって当たり前か。
「山田が開けてくれないかっ?」
と、そんな事考えていたら、葉太郎くんがドアの前を譲ってくれた。
「!うんっあ、ありがと…!」
”う”が言葉にできなくて焦った…が、とりあえずえーいっオープンザドア!!!
その時、私たちは目を見開いた…。
むわっと立ち込める本の匂いや、本の数の多さにーーー、
「あはははははははははっ…ーー!!アア…面白かった。」
ーーーーーーーーーじゃなくて、
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええええええええええええッッッッッ!!!」
そう、そこに居たのだ。
「おつっ‥あははっ、あはははははっ…!!お疲れ様。」
その人は、紫色のポニーテールを揺らしながら、ひたすら、‥ほんとにひたすら
笑い続けた後、両目から涙を拭った。
「ああほんっっとに信じられないよね、君たちっ…!!あはははっ…。」
白と箱の部屋まで、私たちは戻ってきた。紫の髪の謎の男の人は、なぜか正座状態の私たちのの周りに立って、時おり移動して笑ってる。
っていう様子なんだけど…あ、まずい、葉太郎くんの震えが大きくなってるッッ!