第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「ぇいっ、一番下にあったのは、…えっと、この濃ゆい紫的な色味の本だよ!!」
と、私はたん!と葉太郎くんとの間に、濃ゆい紫的な色味の本を置いた。
「おおぅ、メモッッ!!」
と、いきなり葉太郎くんは、胸ポケットからメモ帳とペン!まっ、まるで超超超一流様様様のサインの書き方みたいだっ!!
「えっ··、メモっていつも持ち歩いてるのッ!」
と、私から尊敬の眼差しを受けた葉太郎くんは、いッッ!?と照れつつ、
「い、いやぁ、··というか、途中オレの部屋あっただろ??」
ああ、確かに…。葉太郎くん、自分の部屋に差し掛かった時、オレだけ見る!って、ううううん!って目を潰す勢いで私も目を隠してたけど…。あの時にか。
あ、ちなみに他の方の部屋も、
「男には、…隠しておかなければいけないモノがあるッッ‥!!」
‥との事で、白と箱の部屋なのか、葉太郎くんだけ一応確認した。
「お、おおう…じゃなくて、う、うん…。」
な、なんだろう、その時彼は使命感を抱いているようだった…。菜太郎の部屋なんか見た後、…葉太郎くんの首がうなだれて、顔を覆っていた。
「だ、だいっ…!!?な、何があったの何を見てしまった!?!??青ざめたり赤くなったり交互に繰り返しながら悟ったような男の顔にならないで葉太郎く」
その後の数分の無言と言ったら・・
「‥アイツも大人になったん、だな…」
と、その出来事を私と同じく思い出したようで、お兄ちゃんは何もない部屋の隅を見る。
「ヤツとくくさんとの交流を知っていたであろう、その双子である葉太郎くんが、鞭ごときではもうそんな反応しないだろうから、もっと本格的な、‥放送禁止的なのがあったのだろうか、あったんでしょうね。さて、激しく気になるぞ!何があったのか詳しく教えていただけないでしょうか(そうなんだね…)。」
「言っちゃいけない本音の方喋っちゃってるぞ山田、っでも、知らない方が良い…ッッ!!!」
と憔悴しシャウトする葉太郎くんの心をくんだ。そして今、何が起こっているのでしょうか…ーーー。
「と、とにかくっ!」
との葉太郎くんのお声で、シャボン玉のような意識はぱつんっ、と弾けた。
「下から2番目のっ…あッ、緑の、これだッッ!!」