第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「オレ、守ろうとしてたけど、··また、山田に護られた。オレ··ッもっと···!!」
君のように、強くなるよ。
瞳が、そう言っていた。背中がゾクゾクッとした。どうして、男の子は、命賭けるまで、ーー意地を張ってまで、守ってくれようとしてくれるの···。
もう、私は葉太郎くんに、声をかけられたり、色々考えてくれたり、もう十分それで、助けられているのにーーー··。
それに、気付いて欲しい··。
「あッ··あーああ!!じゃ、じゃあもう1回探してみよっかぁぁ!!」
と、そんな事云えるハズもなく··、私は不自然にわしゃわしゃとタコのように動き始めた!
「おッ··おうッッ!!!」
と、葉太郎くんも勇みよく立ち上がって、··あ、あれ葉太郎くんも顔、熱··。もぉううううううううううううううううううううう!!邪念ッ邪念ん~!!!
とととおともあれっ!スタート地点から仕切り直し。最初のドアにまた、手をかけたーーー。
案の定違かったようで、葉太郎くんは、次のドアの方へ歩いてゆく。
ーーーううん。もう大丈夫。私たちなら。ってどぅええええええええええええ
と部屋に驚いた訳ではなく··私は心底照れたのであった。
がちゃっ。