第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「おんんんぎゃッッッッッッッッァアアアアアアアアイアアア!!!!!」
「あぁはァァァァァッッッ!!?」
「あっあぶねッッ山田!!!!!ぅあああああああああああああ」
と、その後ちょっとした物音や、葉太郎くん曰く···闇の使者の、気配らしい、に案の定ビビりまくる私と葉太郎くんペアご一行様。
「ぜぇえ、はっ··ぁア···あれから階段一階また登ったけど、··部屋見つかんねぇな··ズッ。」
鼻を密かにすん、すんとすすり、葉太郎くんは私を振り返った。
「そうッッ··ぁはああああああッッッ、だね··ッはああああいィ···おへはぁはぁはぁはぁ··ッッッや、ぜぇははぁいッッ···スゥハァ····……見つからないね」
「だ大丈夫か山田ッッ!?」
再び息を整えるタイム。葉太郎くんと私は、一息つく。
「って急がなきゃ!!!」
私は今にもあの男の人が『ゲームオーバー。残念だったね。』と登場してきそうな雰囲気をいち早く察し辺りをンぎょろぎょろ!!!
「ッッえッッ!?制限時間があったのか!?」
と、葉太郎くんも瞳孔がッッ!!!
「せっ…制限時間聞いてないけど‥、でも!!!!!」
「お、おおうそうだなッッ!!急がなッッ」
その瞬間、肘と膝をしっかり伸ばして葉太郎くんが壁へ行進!!
「葉太郎くっ‥!だだだ大丈夫!?」
地味に私も足の小指を壁にぶつけて葉太郎くんに近付く!うう…大丈夫、だ…と流石の葉太郎くんが沈む程、強くぶつけたみたい…。可愛ィッッッッッてる場合では!!!‥無い。
「大丈夫…落ち着いて…考えてみるね…ええ、それはもう…」
控えめに言ってやばい。
「山田も大丈夫か足の小指‥」
葉太郎くんは顔面、私は足の小指を両者とも両手で押さえ、映画で重傷負ったのにカッコいい女戦士ばりに、私は廊下の闇を睨んだ。視線の先にはーーー何も、ない。というか見えない。
くッッッどうしよう…時間が、時間が惜しいッッ!!!第一こんな状況になったのは何十回目だ!!OH!!!SHIT!!!‥てか私ピンチなのに心の余裕やべぇな。
「くっッッッとううどうううけええいいいいいいいッッ!!!!!」