第5章 境界線
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「あんましよろしいとは思ってないけどね~。」
「っていうか、うちらなにも知らなくない?夜卜と毘沙門様の間に何があったか。」
「深緋さんは?」
「あたしもよく知らない。ただ、深い因縁があるっていうのは大黒さん達から聞いてはいるんだけどね。」
「神流は関係ないのに、どうして互いににらみ合ってるんだ?」
「武神同士のプライドとか?」
神流の神器たちは互いにただただ首をひねり、神流について行くだけ。それが、生き甲斐であり、自分たちを魔の道から救ってくれた神流への唯一の恩返しでもあるから。