• テキストサイズ

最強、武神の野良生活 (ノラガミ)

第6章 コワイヒト


--------------------------
--------------
--------

ひよりたちに礼を言い、神流と夜卜は再び昼間の神社にいた。小福は泊って行けと言ったが断り、茜達は速く帰って治療をといったが神流はそれも断った。


布を水に浸し、そっと夜卜の肩の傷口を拭いていく。項に広がるヤスミが暗闇の中はっきりと見える。

無言でたんたんと作業を進め、三角に折った布で傷口を縛り終わると、夜卜は清水に浸した布をヤスんでいる部位に当てた。




「無理だよ。清めきれない…」

「…早く帰って、手当てしろよ。」

「…夜卜はどうするの?」


あまりにも静かな声。神流らしくない。見れば、うずくまり顔を伏せていた。

声をかけるのも躊躇するほどの変わりように戸惑う夜卜。

どこかで雫が一つ落ち、声が聞こえた。

「夜卜、そんな顔しないで…あたしを使えばいいのに…」

「野良…」



/ 76ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp