第4章 幸せのありか
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ついた場所はとある小さな神社で、そばに小さな店があった。葉は全て茶色に染まり、ザクザクと歩くたびに音がする。どこか哀愁漂う風景も、懐かしく感じる。
「ここは?」
「小福!いるか?小福―?!」
店をのぞく夜卜。神流は店の中へ入ると同じく声を張り上げた。
「だーいーこーくー!」
しばらくすると足音が聞こえふすまが開かれた。奥から現れた大黒は神流を見つけると嬉しそうに笑った。
「来てたのか。わりぃなカミさん今どっか行っちまっていねぇんだ。」
「いや。それは問題ない。すぐ来ると思うよ。」
顔をあげると神流の背後に夜卜の姿が見え、小福が飛びついたのが見える。
「アイツもかよ…ところで、あいつらは今日はいねぇのか?」
「休んでるよ。今日は依頼も少ないし、おまけに誰かのせいで眠れてないしね。」
「お前もほんとあきねぇな。…お?」
良く見ると店の外では小福がポケットからなにやら取り出し夜卜に渡していた。それがお金であると気付くと、神流よりも先に大黒が飛び出していた。
まぁ、いろいろ誤解もまねくであろう。