第3章 招かれた厄災
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一同が移動した場所はとある神社。街より少し高い所に位置し、石段の上からは街が一望できる。
「よっと。」
「神流…さん。」
「ついてきちゃった。」
隣に現れた神流を驚きの眼差しで見つめる雪音に悪戯っぽく笑いかける。地面に座り込んでいる雪音に手を差し出すと、一瞬戸惑ったように見えたがゆっくりと手を取り立ちあがった。
「夜卜、どんな依頼だったの?」
「あ?」
それは突然の出来事だった。怪しく霧がかかり視界が悪くなったと思うと、四人を囲むように、前後左右はたまた屋根の上にまで人影が現れた。
「何もんだ!依頼の振りして、はめやがったな!!」
気配からして妖ではない。
しかし、この感じ、そしてこの場所は…