第11章 拒絶
「おい。広良と違ってって、どう言う意味だよ」
城へ向かっている最中、先程の未来の発言が引っ掛かっていた元就
「え…。えーっと、そのままの意味ですけど…」
「俺が広良の言うことなら聞くってか?」
目が泳ぐ未来に元就は詰め寄る
「実際そうじゃないですか、この下山も、あの川辺での休憩も…」
「ちっ、聞いてんじゃねェよ」
「広良様のことは信頼されてるんですね」
「そんなんじゃねェよ…」
先程とは打って変わってバツが悪そうな元就だったが、突然元就は傷を負った方の肩を手で押さえ、その場でしゃがみ込んだ
「………っ」
「大丈夫ですか⁉︎」
未来は慌てて元就へ駆け寄る
「ああ……っ。ちょっと痛みが走っただけだ…」
「すごい汗…。ちょっとどころの痛みじゃないはずです!どうしよう…、お城まであと少しなのに…」
呼吸が乱れ始めた元就を見つめながら、どうすれば良いか混乱する未来
そんな未来に聞き覚えのある声が頭上から聞こえてきた
「未来?」