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《イケメン戦国》散りゆく惡の華 ー毛利元就ー

第9章 再会





湯浴みでさっぱりした未来は、温まった体の熱を冷ましながら宿の廊下を部屋へ向かって歩いていた


「ふう、さっぱりさっぱり」


未来の行動を怪しんで疑う元就をようやく説得して湯浴みに来れた


(また難癖つけられても面倒だから、早く部屋に戻ろ…)


「未来」


「…あ、秀吉様。どうかされましたか?」


「これ、今部屋に持って行こうとしたんだ。あんなことがあったんだ…。もし気が立って眠れなかったらと思ってな」


秀吉の手には、盆に乗った徳利とお猪口があった


「お酒、ですか?」


「ま、寝酒みたいなもんだ。梅の果実酒だから甘くて飲みやすいらしい」


「わあ、ありがとうございます!ご心配おかけしてすみませんでした…。結局足手纏いになってしまって…」


秀吉は未来の頭を大きな掌で優しく撫でて、気にするなと一言言うと、颯爽と去っていった


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