第9章 再会
用意された部屋に入ると、座卓に座椅子なども用意されていた
秀吉たちと再会できて、束の間の安心に浸るように座椅子に座り、しばらく時が経った
ぼーっとしていると、不躾に部屋の襖が開いた
「入るぞ」
「わ…っ⁉︎」
襖を開けて部屋に入りながら声をかけてくる元就に、未来は驚きながら声をかける
「なに勝手に入ってきてるんですかっ」
「あ?声かけただろ」
「かけただろって…、襖を開ける前に声をかけるんですよ!女性の部屋に…不謹慎ですよ!」
いつになく食ってかかる未来にうんざりした元就は一言で未来を一蹴する
「奴隷がきゃんきゃんうるせェよ。自分の立場をわきまえろ」
「私は奴隷じゃありません!」
「お前は俺に買われた奴隷だ。いい加減覚えろよ」
「…それで、何か御用ですか?」
むっとしながら元就に聞いた
「お前が変な真似しないように見張りにきただけだ」
「はあ…、またですか…」
「秀吉たちに余計なこと言わせないためにな」
懐を指でトントンし、銃を指す
「言いませんよ…、いちいち脅さないで下さい」
「お前のことを信用してないから、まあ仕方ないな」