第15章 気づき始める気持ち
宴もそこそこに、部屋に戻る為廊下を歩く元就と未来
元就の後ろを追いかけながら、未来は元就に噛みついていた
「何考えてるんですか!みんなの前であんなこと言うなんて…っ‼︎」
「…あ?何のことだ?」
「何のことって…信長様に言ったことです!」
「よく覚えてねェな」
前を歩く元就は気にする様子もなく、すたすたと歩いていく
「信長様に…っ、私のこと…その、惚れてるって…」
「へェ…」
元就はやっと未来へ振り返ったかと思うと、その顔は意地悪な笑みを浮かべていた
「な、何ですか…」
元就が急に振り向いたため、早足でついてきていた未来は慌てて止まった
そんな未来に、ぐいっと顔を近づける元就
「俺にああ言われて嬉しかったのか?」
「……っ!ち、違いますよ…!今度は何を企んでるんですか!」
「ならいい。真に受けられても迷惑だからな」
ズキーーー
元就がサラッと言ったことに、思わず眉を潜めてしまいたくなるほど、胸の奥が痛んだ
「ああ言えば、今後お前を連れ回してもいちいち詮索されずに済みそうだからな。毎度秀吉に捕まるのは面倒……っておい、どこ行くんだよ」
「部屋に戻ります」
「おい、勝手な行動は……ったく」
元就の話も聞かず、未来は目を伏せ一人廊下を歩いていってしまった
そんな未来の背中を元就は見送った
「はあ…。分かりやすすぎだろ」