第15章 気づき始める気持ち
未来は家康の態度も気になったが、いつもの日常に少し戻ってきたと感じ、未来はホッと胸を撫で下ろした
でも、ここは戦乱の世
だからこそ、今この瞬間をより大切に感じるのかもしれない
元就が準備している戦の火種を、何としてでも止めないといけない
未来は密かに決意した
「ったく、どいつもこいつも過保護すぎんだろ」
未来にしか聞こえない程の声で元就がぼやくが、未来の耳には届いていなかった
「…おい」
一層不機嫌そうな元就に未来はハッとした
「…は、はい!?」
そんな未来を盗み見ていた元就は、今朝安土城へ戻ってきてからずっと苛立っていた
戻るや否や、秀吉から昨夜のことを問い詰められ、終始未来との距離も近い
それから解放されたかと思えば、こんな宴に参加させられ、未来は誰彼構わず嬉しそうに尻尾を振っている
自分には向けることのないその笑顔を、他の誰かには振りまかれている
たったそれだけのことが、どうにも元就を苛立たせて止まない