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《イケメン戦国》散りゆく惡の華 ー毛利元就ー
第14章 二人の距離
「………っ」
「………」
静まり返る仄暗い部屋
見つめ合う二人
そして、ゆっくりと元就の顔が近づいてくる
「ぁ…あのっ」
もしかしたらキスされるかも・・・と思った未来は、声をふりしぼり、元就は眉を潜めながら動きを止めた
「わ、私も…その、触れてもいいですか…?」
頬に添えられている手が一瞬強張ったが、元就は触れることを許してくれた
「…ああ」
「それじゃあ…失礼します…」
おずおずとぎこちなく触れたのは、未来の頬に添えられている元就の手袋越しの手だった
「………っ」
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