第4章 一難去ってまた一難
あれから約一週間。
皆は主と言って心を開いてきつつある。
私がしてきたことは、今のところ間違ってないのかなと
少しばかり安堵した。
さて、今日は現世に行く日。
とはいっても、金銭管理や近況の報告、仕入れといった、
表に出ることではないから、
今日は久しぶりに洋服を着よう。
黒のVネックのロングタイトワンピに黒のトレンチコートに
ヒールの高いショートブーツ。
きれい目な恰好をしておけば、もし何かあったときにすぐに出れる。
さて、化粧も済ませたし、一服もしたし、出かけるか。っと
腰を上げると、
失礼します!っとこんのすけが入ってきた。
お付きの刀剣男子の準備が済んだようです!
と元気よく言われ、思考が停止。
『え!?一緒に行くん!?』
こんのすけ「もちろんにございます!時間遡行軍の干渉が絶対にないとは言い切れません!」
『あー。ちなみにどなたが?』
こんのすけ「以前から大倶利伽羅様が立候補をされていましたので、大倶利伽羅様がご一緒なさります!」
『伽羅ちゃんが...おっけ。わかったよ。広間に向かえばいいの?』
こんのすけ「お帰りになる時間など、へし切長谷部様、歌仙様、燭台切様がしっておきたいとのことなので、
ぜひそうしてください!」
それでは行ってらっしゃいませ!と煙と共に消えたこんのすけを見送り、広間に行く。
長谷部「主!いつもの着物姿も素敵ですが、今のお召し物も大変素敵です!」
燭台切「この間映画で見た、アメリカのキャリアウーマンみたいだね!すごくきれいだね!」
歌仙「洋服もとても似合うんだね。雅だ。」
『褒めすぎやて...恥ずかしくなるやん...あ、今日は22時とかになりそうやから、夜ご飯は向こうで食べてくるわな!
作り置きまだあったから、それも食べてー!
長時間開けてしまうけど、よろしくお願いします!』
各々の返事を聞いて、広間から出ると、
白のYシャツに黒のカーディガン、黒のスキニーとブーツ。
まるでモデルのような出で立ちで待っていた伽羅ちゃんを見て、
内心ドキドキしてしまった半面、現世で逆ナンされないことをただただ願った。