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姉御審神者の本丸
第3章 日常の始まり
裸足で走った。
血だらけになった足なんて省みるつもりもない。
ただただ無我夢中で走った。
逃げたくて逃げたくて、
張り裂けそうな胸を引きちぎってしまいたいと思っても、
出来るはずもなく。
宛先もなく走って止まった先は海だった。
息切れした声で叫んでみても悲痛に切れた音しかでない。
つまらない話だ。
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