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姉御審神者の本丸

第2章 ブラック本丸ならぬホワイト本丸


燭台切「歓迎会をすれば、もっと主ちゃんのことを知ることが出来るし、警戒心も無くなるかもしれないよ?」

『んー。確かになー。燭台切さんが作るん?』

燭台切「光忠でいいよ!食事の用意は僕と歌仙くんがしてるんだ。
歌仙くんはまだ疑っては居るみたいだから、
主ちゃんの分は僕が作るよ!」

疑ってるの言葉に大倶利伽羅さんは顔を顰めた。

『歓迎会の料理やけどさ、私も手伝ってもいい?
光忠に私の分作らすんは、申し訳ないわ。
刀剣男士の方も多いやろし、3人で作った方が早いやろ?』

燭台切「主ちゃんにそんなことさせられないよ!
ゆっくりしてていいんだよ!?」

酷く慌てた様子に

『主やからって、ふんぞり返るのも、仕事押し付けんのもしょうに合わんし、
料理は趣味でよくしてたから、作らせて貰えん?
えっと...伽羅ちゃんも手伝ってくれん?』

大倶利伽羅「!...あぁ...。」

伽羅ちゃん呼びは良くなかったのか、一瞬固まってしまっていたので、
大倶利伽羅さんの方が良かったと聞くと、
変えなくていいと言われた。
その様子を見た光忠は
鶴さんに言わないと!と、それじゃ、後でねー!と去っていった。

『さて、一服も終わったし、厨に行こうかなー。
案内してくれん?』

黙って頷き、厨まで送ってくれた。
中に入ろうとしたら、
後ろにいた伽羅ちゃんは鶴丸さんに拉致されてしまった。

あーぁ。と見送り、厨に入ると歌仙くんとやらが、
冷蔵庫から材料を出しているところだった。
何から始めようと周りを見ていると、歌仙くんと目が合う。

歌仙「君は...。何しに来たんだい?」

スっと真意を確かめるように目が細められる。

『料理のお手伝いをと。光忠には一応伝えてあるんやけど、私も作ってもいい?』

歌仙「審神者である君が厨に立つのかい!?」

驚いたように慌て出す彼を横目に、
準備をしている材料を見る。

『えーっと...豆腐と、もやし...あとは...干し魚??
で、こっちは豚肉と魚介類..これ、なんで分けてあるん?』

歌仙「豚肉と魚介は燭台切が君にと出していたものだよ。
豆腐やもやしは刀剣男士のものだ。
審神者の食事は手を抜くなと、常々言われていたからね。」

そう言いながら、鼻で笑い、もう慣れているさと呟いた。
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