• テキストサイズ

【イケメン戦国】恋に落ちるまであと14日。

第1章 1日目 ―潜入―




漆黒の夜が明けて、
天国のような白い光に包まれる町。

「へい、いらっしゃい!」
「今ならまけてやるぞ〜〜」

早朝から城下町は、
客を呼び込む声が無数に行き交い、
買い物をする町民達で大賑わいだった。

そんな流れに苦しくも逆らいながら、今日から女中として働く春日山城へと向かう神楽。
敵地だというのに時折、甘い匂いが甘味処から香って、つい寄り道をしてしまいそうになる。

(城下は、結構賑やかなのね……)

すれ違う人々の表情は、笑顔で楽しそう。
そんな顔を見ていると、神楽の胸の奥は、無意識にザワザワと騒がしくなる。

いつもの調子を狂わせてはいけないと、ブンブンと顔を横に振り、深呼吸で気合いを入れ直す。

(今日から、私は間者だ。必ずや、主様──『家族の仇』のために。この任務を全うする。)

そう心の中で宣言すると、神楽は小走りで人の波を上手にかき分けていく。

『家族の仇』という言葉に、得体の知れぬ違和感を抱きながら─────


/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp