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【イケメン戦国】恋に落ちるまであと14日。

第1章 1日目 ―潜入―




幾つかの人波をかき分けると、先程まで続いていた店の並びが途切れ、1つの門が立ちはだかる。

「ここが、春日山城……」

上を見上げると、それはそれは見るだけでも迫力が伝わってくる、大きな大きな春日山城が凛と聳え立っていた。

あまりの迫力に言葉も忘れ、虚無のまま門をくぐり抜けようとしてしまい、当たり前のごとく門の前に立っていた見張り兵に止められた。

「おい、女。城へ何用だ。」
「……あ、申し訳ありません。私、今日から春日山城で働く神楽と申します者で───」
「──神楽様!お待ちしておりました。」

神楽の名を呼んだのは、門兵…………ではなく、その向こう側──門の向こう側にいる1人の武士だった。

武士は門兵を軽く手で払いのけると、神楽の前へと歩み出る。

「私、名を五郎と申しまする。どうぞ、気軽に五郎とお呼びくださいませ。」
「は、はぁ……よ、よろしくお願いしますね。五郎さん。」

(あれ?私、女中として働くんだよね……?)


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