第1章 *声のボリュームは抑え気味に。【セベク・ジグボルト】
「やめて欲しくなったら言え。やめられるか分からないが」
そう言い彼は私の服に手をかける。
少しだけぎこちない手つきで服を脱がされ、下着だけの状態になった私の胸を見てセベクの動きが少しだけ止まる。
「…顔真っ赤じゃん」
「…うるさいぞ、緊張しているんだ」
さっきまでの強引なキスとは裏腹に、セベクらしいウブな反応が可愛らしくてつい笑みが溢れる。
「おい、今笑ったな?」
「だってセベク可愛くて…〜っ!?ひゃっ!」
「可愛いのはどっちだ」
この後は下着を脱がされるものだと勝手に思っていたのだが、セベクは布の隙間から手を入れ私の先に触れた。
布とも擦れ、彼の指にも弾かれ、完全に彼のペースで行為は進んでいく。
「ふっ、…ぁ、」
「…邪魔だから脱がせるぞ」
ぎこちない手つきでホックを外し、私の胸があらわになるとすぐにそれを口に含んだ。
チュッと音を立てながら優しく吸われ、私の背中が少しだけ浮いた。同時にセベクの舌に舐められこちらの余裕などもうない。
「声出しすぎだお前…」
「だって、気持ち良くて…っ、ん、」
そう言うとセベクはもっと余裕のなさそうな表情をした。