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まるで夢みたいな話【ツイステ】

第1章 *声のボリュームは抑え気味に。【セベク・ジグボルト】




授業が始まったが、セベクとは特に話すことないまま。
分からない魔法関連の単語をノートに写していると、トンッと腕がぶつかった。


「…あ、ごめんセベク」


左利きのセベクの腕と右利きの私の腕が軽くぶつかった。
利き手が違う同士のあるあるだ。


「…僕もすまない」


いつもより大人しい声色でそう言われ、ふとセベクを見るとこちらの方など見ていなかった。授業に集中しているようだ。


でもそれにしてはいつもと声が…


(耳、真っ赤だ…)


あまりにも優しい、落ち着いた声に違和感を感じ彼の耳をよく見ると、真っ赤に染まっていた。

純粋で、そして単純すぎる彼。



こっちまで恥ずかしくなるじゃんか…。

思わずその熱が移りそうになり、ぷいっとセベクから顔を背ける。
ウトウトしてるグリムを見て必死に心を落ち着かせ、意識を逸らした。


ああもう、なにこれ。
変に意識されるとこちらまでそれが影響して意識してしまう。


早く戻ってよ、なんて頭の中でぐるぐる考えていると頭が疲れ、また、いつものように意識を手放した。





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