第4章 夕虹
次に目覚めたら、カーテンの隙間から差し込む光で部屋は明るかった。
天気予報では、梅雨の晴れ間みたいなこと言っていた。久しぶりの太陽のようだ。
時計に目を向けると9時をさしてた。
登校時間はとっくにすぎている。
今日はサボりだな……
俺は、ベッドにしずみこんだまま、はぁっとため息をついた。
あの使われたクスリに、副作用でもあるのだろうか。
それともありえないくらい、何度も吐き出したせいだろうか。
倦怠感が抜けない。
昨夜に引き続き体も熱くて、今日はとてもじゃないけどベッドから起き上がれる気がしなかった。
水飲みたいけど……
キッチンまで歩くのも億劫だ。
俺は額に手をあてて目を閉じた。
こうなったら、もうひたすらに寝るに限る。