第7章 月虹
みっちりと隙間なく繋がったところから、雅紀さんの体の熱を感じる。
降ってくる汗が、懸命に俺を気遣いながら入れてくれた雅紀さんの愛を感じる。
「………好きです」
思わず出た言葉に、雅紀さんの目が見開かれる。
そして、すぐに優しく微笑まれて、口付けられた。
「泣かないで……」
「……………泣いてません」
さっきからユラユラと目の前が揺れてるのは、涙のせい。
嬉しくて幸せで泣けるなんて…………俺は知らなかった。
「俺もカズが好き………ううん、愛してるよ」
「…………はい……う」
あ……ダメだ
ついに、ポロポロ泣き出した俺は、雅紀さんと繋がれた喜びで感情のリミッターまではずれたみたいだ。
「カズ……」
雅紀さんは、困ったように笑って、あちこちキスしてくれた。
くすぐったくて、俺が泣きながら笑い出すと、雅紀さんも笑って体をゆっくり落としてきた。
頭まで抱き込まれて、ぴったりと体を重ねる。
ドクンドクンと心臓の音が聞こえるのは気のせいか。
「カズの中…めちゃくちゃ熱くて気持ちいい……すぐイキそ」
「ふふ………」
雅紀さんが、俺の耳元で囁いた。