• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第7章 月虹



雅紀さんの話によれば、横山さんにだけは、俺との事を話してあるらしい。

それはなぜかというと、横山さんは、雅紀さんの過去を知る唯一の人だからだそうだ。
雅紀さんが昌宏さんを亡くしたばかりのときも、ずっと寄り添ってくれていたって。
だから、横山さんは、雅紀さんが1番信頼している人だ。

その後も、彼女も彼氏もつくらず、ずっと智の面倒だけをみていた雅紀さんを、常に気にかけてくれていた。


『………だからさ、俺が幸せをもう一度始めたことを、あいつにだけは、報告したいんだよね……いいかな?』


………そんなん言われて、嫌ですなんて言えるわけないよ。


俺は、もちろんです、と頷いた。


でも、雅紀さんは忘れてる。
横山さんって、人をいじるのも大好きだから、最近事ある毎にからかわれるんだよな。

悪意はないのはわかってんだけど。


……耳が熱い。


俺は、ふーっと深呼吸をして、横山さんが送ってくれたという資料を確認すべく、メール画面を開いた。
/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp