第6章 春の虹
好きだ、とかそんな感情ではない…はずだけれど。
気になる人物であるのは確かだ。
彼が笑ってくれてたら安心するし、元気がなさそうだったら、寄り添ってやりたいなと思ってしまう。
ヨコやショウリも可愛い部下だが、二宮くんはそれにもうひとつ構ってやりたい要素が加わる。
うまく分析できないけど、なんだか特別…なんだよな。
……ああ…だめだ。
こんな感情はもう俺には必要ないのに。
軽く頭を振った。
ぐるぐる渦巻くモヤモヤを断ち切るように、無理矢理起き上がる。
床に降りても、ふらつきがないことに安堵し、とりあえずトイレに向かう。
大量にかいた汗のおかげか、熱は引いてるようだった。
ベタベタな体が気持ち悪くて、着替えようと思い立ち、リビングに戻った。
…………?
すると、ソファに放り投げたままのカバンからチカチカ光がみえて立ち止まる。
受信を知らせるそのスマホを手に取ると、いろんな人からメッセージが入ってた。