第6章 春の虹
«相葉ちゃん大丈夫かー?明日もあかんかったら無理せんと休みや!»
………ヨコ。
メッセージの文面まで関西弁なのはあいつらしい。
俺はクスッと笑って、画面をタップする。
«お大事にしてください。早く元気になってくださいね»
ショウリだ。
添えられたスタンプが、意外とシュール。
こんなイラストが好きなんだな、あいつ。
«係長の部下たちは、出来る子ばかりだから安心して休んでください»
……亀梨。
お互い後輩を指導する立場だから、考えてることが割と似ている。
俺が頼りにしているやつの1人だ。
見た目よりずっと熱い男なんだよね。
«大丈夫ですか»
メッセージをくれた人間をスクロールしていくうちに、彼のアイコンの横の言葉に心臓がトクンとなった。
………二宮くん。
そっとそこをタップすると、画面はトーク画面にかわる。
まだあまり個人的なやりとりはしたことはないそのトークルームには。
«大丈夫ですか。無事に帰られましたか。外に差し入れ置いてます。無理しないでください»
俺の体を気遣う言葉に、胸があたたかくなりつつ。
……………外?
俺はハテナ顔で、玄関の扉をそっと押し開けた。
すると、壁際に、遠慮がちに、ちょんとスーパーのビニール袋がおいてあった。