第5章 白虹
突然きた衝撃に、一瞬息がつまった。
熱い大きなもので、一気に穿たれたそこは、じんじんと疼き、腹の中は燃えるような熱さ。
悲鳴をあげた喉は、ひゅーひゅーと変な音が鳴る。
「ひ……ぁ……ぁ」
「……はぁ……はぁ……ごめん!」
あわてて覆い被さってきた松本が、俺を抱き締め謝ってきた。
「ゆっくりするつもりだったのに……大野さんが可愛いこと言うから……!」
「ぁ……お……れのせいかよ」
「ごめん!」
松本が何か言う度に、腹のなかのものが、微妙な角度で動く。
それは、めまいがするほど、感じるもので。
「あうっ……」
思わず声をあげると、松本が泣きそうな顔でのぞきこんできた。
「ごめん……!ほんとごめん!」
「も……いいから……動かないで」
「……はい」
息も絶え絶えに要求すると、抱えあげていた俺の足をゆっくりおろし、松本は、ゆっくりと俺を抱き締めた。