第5章 白虹
「……痛い……?」
俺の表情に動きをとめた松本が、ごめん、と謝るから、必死で首を振る。
痛いといったら、こいつはこの行為をやめてしまう。
「大丈夫……痛くない……」
「でも……」
「早く……」
「…だって…汗がすごい……」
松本の指が俺の額に触れる。
「…………」
自分だって、すごい汗だくなくせに。
こんな……途中で止まるなんて、辛いに決まってるのに。
俺は手をのばし、松本の頬に触れて、微笑んでやった。
「……繋がりたい……潤」
松本が目を見開いた。
半ばまで入ってるものが、ぐんっとまた大きさを増した。
「……っ」
いてーなぁ……もう。
俺は苦笑して、からかってやった。
「…またでかくなったけど?」
「……誰のせいだよ」
口を尖らせた松本は、少し笑って……ゆっくりと俺の額に唇を寄せて、キスをした。
そして、
「……好きだ……智」
と、囁いた。
とたんに、心が……ふわりと温かくなった。
……魔法の言葉だね。
俺も、自然と言葉が口をついてでる。
「……うん……俺もだよ」
「…………」
「潤が。好き」
返事をするやいなや、俺は松本に荒々しく抱き込まれて。
「ん…………ああっ」
半ばでとまってた腰を、一気に突き入れられた。