• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第5章 白虹



「じゃあ……大野さん、お誕生日おめでとう」

「……ありがとう」


マグカップに、コーラをなみなみ注いで乾杯する。

松本が優しい笑顔でやたら俺をみつめてくるから、照れ臭くて、俺はうつむいて、もそもそチキンをかじった。


「うま」

「ほんとだ、うんま!コンビニのチキンってあなどれないなぁ」


松本が、驚いたように舌鼓をうつ。

俺は、一人で自炊がめんどくて、ちょっとお金が懐にあるときは、コンビニの世話になることが多い。
だから、当然このチキンも知ってる。

でも一緒に食べる人がいるというだけで、魔法がかかったみたいに美味しい。

いつもの何倍も美味しい。



「もう一個食う?」

「いいの?」

「いいよ(笑)……はい」

「やった。ありがとう」


モグモグ気持ちよく食べる人と……それが恋人ならなおさら。


どんな高級レストランのステーキより、素晴らしいご馳走だ、と思った。
/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp