• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第4章 夕虹



特別、無視をされたわけでもない。

朝はいつもバスで会ってるし、たわいもない話もする。
学校であえば挨拶もするし、立ち話だってたまにしてる。

……でも、なんだろう。
俺にしか、分からない変化があるのだ。

薄い壁が一枚作られたような。

これ以上は、踏み込まないで、と線引きをされたような。

少し前、海で一緒に過ごした無邪気な大野さんは……正直、今はいない。


それが、最近の俺の悩みでもある。



「……大野さん……ほんとに笑わないんですか?」

「ぜーんぜん。逆に、その冷たさがたまらんっていうマゾ的なファンはいるけど」


横から、三宅さんが口をはさんだ。


「……あいつの笑顔好きだったんだけどな」


グラスを拭きあげながら、ぶつぶつぼやく三宅さんを、長野さんは宥めるように肩をたたいた。


「ちょっと疲れてんだよ。今度、松本くんとお客さんとして来てもらって、酔わせてみよう」

「酔う~?あいつ、最初来たとき、試しに結構飲ませてみたけど、えらく強かったよ」


三宅さんが、口を尖らせた。


俺は、やりとりをききながら、ちょっと大野さんと話をしなくちゃな、と思ってた。


…………絶対、何かあったんだ。

笑うことができなくなるほど。

/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp