• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第4章 夕虹



固形物を体にいれることにより、体が少し元気になってきた自覚はある。

夏だというのに冷えきってた指先も温まり、ぼんやりしていた頭も、霧が晴れるようにはっきりしてきた。


食事って大事だな……。


椀の中身を全部食べると、雅紀さんは、よしよし、と、嬉しそうな顔になった。

お腹がふくれると、気持ちにも余裕ができた気がする。

ごちそうさまでした、というと、雅紀さんは、お粗末さま、と微笑んで、椀を手にしてキッチンに入った。



「明日から学校だろ?」

「はい」

「課題は?終わってるのかい?」

「まだです」

「……ほんとに?(笑)」

「今夜は徹夜かな(笑)」


真ん丸な目をしてる雅紀さんに、へへっと笑って見せた。


「翔ちゃんに半分手伝ってもらえば?」


雅紀さんが提案するが、俺は首をふった。


「ダメなんです。そういうとこ律儀というか、頑固というか。手伝ったら俺のためにならないとか言っちゃって。分からないところは教えてくれるんですけど」

「あはは。翔ちゃんらしいな」


「頭がかたいんですよ……」



兄貴の言動にひとしきり笑ってから、雅紀さんは、はた、と考えついたように、眉を寄せた。



「……そーいや智は課題は終わったのかなぁ」


ずっとバイト行ってたみたいだからなぁ……


呟く雅紀さん。
俺は、ちょっと身を乗り出して、気になってたことを聞いてみた。


「あの……大野さんって彼女とかいるんですか?」
/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp