第4章 夕虹
リョウスケには、松本は自宅に帰ったかもと言ったけど。
直感的に……たぶん、まだ家には帰ってないと思う。
KINGに来たのは、自惚れじゃないけど、俺に会いにきてくれたのだと考える。
だが、あのお兄さんの様子や、ここ最近の俺とのやりとりを思うに、仮に事件に巻き込まれたのであったとしても、すぐに帰宅したとは考えにくい。
よって、誰とも連絡とらないで、いまだどこかで一人でいるのではないか。
……そんな気がする。
俺は、リョウスケが松本をみかけた場所から、KINGへの道のりや、その途中の繁華街ばかり捜していたが、KINGの場所からさらにその先に足を向けてみることにした。
KINGは比較的落ち着いた通りに面しているが、さらにその先はコアな店が立ち並び、繁華街よりは明かりがおさえられてる。
心理的に、灯りが煌々としてる場所より、薄暗いところにいきたいのではないか。
だけど、人目が全くないような路地裏などは、怖いのではないか。
ならば……
俺は、早足になりながら、再び、手の中のスマホのリダイヤルをおして、耳にあてた、
何十回となく聞いてる、呼び出し音。
それが唐突に切れた。
『……も……しもし』
…………でた!!!
「松本!!?」