第4章 夕虹
「また来てくれて嬉しいな。なんにする?」
屈託なく笑う三宅さんは可愛らしい。
「え……と……」
そっか……お酒……
しかし、俺は、大野さんに会いたいあまり衝動的に来てしまったものの、ここはアルコールを提供する店だということを思い出し、焦った。
またジュース頼もうかなぁ……
でも、こんな場所まできてんのに、いつもアルコール飲まないのも……おかしいよなぁ。
悩んだ末に、
「あの……一番飲みやすいのください」
と、小さくいったら、
「……大丈夫?」
三宅さんが心配そうに眉をひそめた、
「あんまり飲めないなら無理しなくていーよ。ノンアルにしとけば?」
「……えと……」
俺は口ごもる。
また泥酔して、醜態をさらしてしまうくらいなら、素直にそうした方がいいのは分かっていた。
だが、なんだかムシャクシャしてたのもあり……俺は勢いで首を振った。
「大丈夫です。」
「……そぉ?んじゃ、軽いやつにしとくね?」
三宅さんは、ボトルを手にとって、小さく笑った。
「ちなみに……今日は大野は休みだよ」
「そう……ですか」
ガッカリする俺の分かりやすい表情に、三宅さんは、今度こそ声をたてて笑った。