• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第4章 夕虹



「宿題はすんだのか」


部屋に入ってきた兄貴は、室内をぐるりと見渡し、ベッドに寝転んでる俺を見て、責めるでもなく、穏やかに聞いてきた。


「……まだだけど」


俺はぼそりと言い返す。

……机の上は乱雑におかれた問題集や、プリントが放置されてて、どうみたって終わってるようにはみえないはずだ。

嫌味にしか聞こえねーよ。

俺は、どうしても無表情になっていく顔をとめれなくて、兄貴から顔を背けるように、再び寝返りをうった。


兄貴が、キィ……と、音をたて、俺の勉強机の椅子に座った気配がした。



やだな……何の話しに来たんだよ


俺は唇をかみ、ため息をつきたいのを我慢した。
やがて、兄貴は、再び穏やかに話しかけてきた。



「おまえ、今日誕生日だろ……Kikuchiのケーキを買ってきたぞ」

「……うん」

「風磨が、おめでとうだとよ」

「…………うん」


風磨さん……兄貴の同級生。
パティシエをしてて、郊外でスイーツのお店を開いてる。
幼い頃は、この二人の仲間にいれてほしくて、一生懸命ついてまわったけど、子供扱いされて、悔しくてよく泣いてた。

/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp