第4章 夕虹
笑い飛ばそうと思ったけど、ふと松本の瞳をみると、結構マジだ。
俺は、こくりと息をのんだ。
男同士……普通はそんな発想でてこない。
松本は性別を、気にしないタイプなのだろうか。
男が恋愛対象でも……平気なの?
俺は、急速に胸が苦しくなってきた。
松本を好きかもと、自分の気持ちに最近気づいたけど。
……見てるだけでかまわないと思ってたもの。
気づかれて、気持ち悪がられるのは、嫌だと思ったから。
それなら、ひそかに思うだけでいいと思ってた。
なのに、俺の恋人は雅紀さんか?って?
そんなこと……聞く?
「……どうして……そう思う?」
「……とても心を許してる感じがしたし……一緒に住んだことあるけど苦しくてやめたって……こないだ言ってたでしょう」
「…………」
「それは……好きだからなのかなって思って」
驚いた。
そういう風に捉えられるとは夢にも思ってなかった。
俺は、苦笑いして首を振った。
「……他人と暮らすのがしんどかっただけだよ。俺はマイペースだから」
「じゃあ……」
「雅紀さんは……そんなんじゃないよ。だいたい彼には好きなひとがいるし」
……父ちゃんだけど
俺の言葉に、松本が目を見開いた。