第4章 夕虹
「お酒のせいなんだ……その頭痛」
大野さんは言って、腰を庇いながら立ち上がった。
「ゆうべ、飲んだことは覚えてる?」
「うん……知らないで飲んじゃったみたいで」
「それなんだよなぁ……ごめんね……俺のせいだ」
言いながら、大野さんは、いてて、と腰を擦りながらミニキッチンに歩いて行く。
その覚束ない足取りに、俺は焦る。
……どうしよう。
俺がベッドで寝たから、大野さんは床で寝たんだ。
体痛めたんだろうか??
しかしそれ以上に俺を焦らすのは、その立ち姿だった。
大きなTシャツ一枚の生足はヤバイ。
すっごく……色っぽい。
どうしよう!
ヤバイ、大野さん……!
朝だし、エロいし、朝だし。
むくむくと反応しそうなそこを静めようと、慌ててこっそりバシバシたたいたら、思いのほか痛くて、俺は、うっと前のめりになった。
「どうした?吐きそう?」
大野さんが焦ったように駆けよってきたけど、俺は恥ずかしくて顔を上げられない。
必死で顔を振り、
「違う……頭が痛いだけ……」
と、ベッドで丸くなった。