第4章 夕虹
ドラマとかでみるぞ……こんな展開。
寝て起きたら見知らぬ男とベッドインしてたとか、そんなんだろ?
でも、あいにく俺は男だし……洋服も着て……るし。
胸元に目をやれば、昨日着ていた黒のTシャツが見えて、ちょっとお尻を動かせば昨日のパンツをはいたままなのが感覚で分かって……ホッとする。
っていうか……俺……マジで昨日なにしてた?
俺は、頭を抱えた。
怖いくらいに、ぷつりと記憶が飛んでる。
えっと……確か……俺はバイトだった……そうだ、そんでファミレスに三宅さんが来たんだ。
で、三宅さんのバイト先においでよって言われて……大野さんに会えるかもって思って……誘われて……そこがお酒飲む場所だった……
そうだ。お酒。
思い出した。
俺は目を見開く。
焼きそばと一緒に出されたハイボール飲んじゃったんだ。
すっごい……気持ち悪くなったの思い出した。
この頭の痛さはそのせい……?
こめかみをおさえて、はぁ……と、息をはく。
そのとき、ふと、どこからかすうすうと寝息が聞こえることに気づいた。
…………?
俺は辺りを見渡し、体をのばして、ベッドから下をみて、
「おっ……!」
思わず大声をあげかけて、両手で口を覆った。
そこには、フローリングの小さなスペースに座布団をならべ、眠ってる大野さんがいた。
大きなTシャツ一枚で、すらりとした生足をだしたまま……すやすやと。