第4章 夕虹
そのまま、もぞもぞと俺の方に寄ってきたかと思うと、絡めた足をそのままに、智は俺の胸にぴたりと頬を寄せた。
……おお……マジ猫
ぴったりと俺にくっついてきた智。
冷静に考えたら、男同士でくっついてる実に不可思議な状況だけど、俺は嫌だとか、気持ち悪いとかそういう感情にはならなかった。
それは多分智だからなのだろう。
彼の温もりを感じながら、その丸まった背中にそっと手を這わす。
柔らかで温かい。
呼吸するたびに動く背中が、智が生きてる証のようで、ゆっくり撫でる。
智が俺の胸に寄ってきてるのも、俺の心臓の音を聞いてるのかなと思うと、妙にいとおしく感じた。
夏の暑い部屋で。
ひとつのベッドに一緒に横になり。
俺らは互いの存在を確かめあうように、眠りについた。