• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第4章 夕虹



「……これは彼女じゃないよ」


智は、ベッドに放り投げてあった黒いボクサーパンツを手にとり、もそもそはいて……ポツリと言った。


そのキスマークは、彼女じゃないっての?
特定にお付き合いしてる人じゃないの?


……じゃあ、もしかして……


「……フーゾクでも行ってきたの?」


いかがわしい店に行ってきたのかな……、と、恐る恐る聞いてみる。
智も男だもんな。
溜まるものも溜まる。

俺は気にしないよ、というメッセージをこめて、なるたけさらりと言ったら、智はベッドの下のプラスチックの小さなボックスから、色褪せた青いTシャツを引っ張り出しながら、違うよ、と否定した。


「……そんなん。行ってない」


スポッと頭をTシャツにいれて、智はなんでもないように続けた。


「今行ってるバイト先で、すすめられた。高い金になるから引き受けたんだ」

「……すすめられた?」

「売り」

「……ウリ」


小さく繰り返す。


ウリ……瓜……売り……。


「……え?」

「ちなみに女じゃなくて、相手はオトコだよ」


智は、ベッドに座って、ふわりと笑った。
なんだか、泣きそうな顔にみえて、ドキリとした。
/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp