第4章 夕虹
一人でサンドイッチを食べて。
一人でゲームをして。
のんびりと智を待ち続けた。
もともと一人でいることを苦とは思わないし、ゲームさえしてたら何時間でも過ごせる俺だけど、智が帰ってくるのを楽しみにしているせいか、やたらと時間が気になる。
何度も棚の上の目覚まし時計を見上げた。
遅いなぁ……
11時をまわっても帰ってこない智に、改めてどこでバイトをしてるのだろう?と、疑問に思った。
……え、サトって高校生だろう?
夜遅くまでやってるレストランなのかなぁ……とも思うが、それにしたって。
それとも……もしかしたら終わったあとにバイト仲間とかとご飯にでも行ってるのかな?と思う。
というか、そのままオールでカラオケとか行ってしまったらどうしよう……。
段々心細くなってきた俺だ。
やっぱり一声かけてから来るべきだったかな……。
そわそわしながら、ゲームオーバーの画面を見つめてると。
ガチャン、と玄関の鍵があいた音がした。
帰ってきた……!
俺は、ほころぶ顔をかくすようにうつむき、再びゲームをスタートさせた。
何秒か後におとずれる智の嬉しそうな声を予想しながら、
「おかえり」
と、声をかける。
「え…………ニノ……?」
ところが、返ってきた声はか細くて、なんだかとても弱っていて。
俺は、びっくりして顔をあげた。