• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第4章 夕虹



タクシーをおり、引きずるように松本を引っ張り出す。


「ほら……立って」

「んー……」


力の入らない足取りで、俺に体重をかけてくる松本。
それも酔ってるから、遠慮がない、かけかただ。

俺は疼く体に鞭打って、力一杯、松本の体を支えて歩く。

蒸し暑い夜にいったい何をしてんだ……俺たちは。

俺は流れる汗をふくこともできないまま、一歩一歩歩を進めた。
自分の部屋が一階で良かった、と思う。


「おーのさぁん……」

「なんだよ……」

「美味しいね……」

「そりゃ良かったな」


不毛な会話をしながら、ひたすらに歩く。

……俺は確か、ほんの数時間前に、客に道具を使われながら手荒く抱かれて……だから、ホテルで休むつもりだったはずだ。

それが、なんでこんなことになってんだか……。


俺は松本の腕を自分の肩にのせ直し、懸命に歩く。


松本は、ひとしきり吐いて、だいぶ楽になったようだった。

フワフワした足取りながらも、店は自分の足で歩いて出た。

ところが、タクシーで俺にもたれ爆睡をかました挙げ句、俺のアパート前についたから、と、揺り起こしても起きない始末。


いくら好きなやつでも……これは罰ゲームだろぅ……


俺は、はぁ……はぁ……と、息をつきながら、ようやく自分の部屋の前にたどりつき、鍵をあけようとして……気づいた。

……開いてる。
/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp