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Attack 《気象系BL》

第4章 夕虹



時間の経過とともに、来店客も増えてきた。
テーブル席は満席。
カウンターも、ほぼ、埋まってる。

七時にやってきたバイトの学生らも、バーテンのような制服をきて、働き始めた。

ところが、待ち人である大野さんはなかなか来なかった。


「あれ……大野まだ来てない?」


リキュールの瓶を三本同時に手にしながら、三宅さんが眉をひそめた。


「はい……」


俺は頷いて、カウンターにもたれた。


……ふわふわする。


姿勢をまっすぐにできない。
横になりたいくらい、頭がぐらぐらする。
体がかっかと熱をもってる。
…暑い。

ハイボールのイッキ飲みが効いた。
全部飲んだわけじゃないけど、初めての酒にしては刺激が強かった。

でも、ここでだらしない醜態をさらすわけにはいかないから、俺は必死で普通に座っていた。
だけど……


「どうした?酔った?」

「はい……ちょっと」


しまいには眠くなってきた。
俺は、三宅さんたちがシェーカーをふる心地いい音を子守唄に、少しだけ、と、目を閉じた。

夢見心地に、三宅さんのヒソヒソした声が聞こえてくる。


「ねぇ、長野くん、大野今日休み?」

「……ああ、あいつ急な指名入って、あっち行った」


……指名?


「え……マジ?どーしよ。潤が、大野を待ってんだけど……」


……指名ってなんだろ……?


ふわふわした頭では、考えるものもまとまらない。
そのうちに、少しだけ残っていた意識は、ズルズルと眠りの底に連れていかれた。
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