第4章 夕虹
俺はスプーンをくわえたまま、うつむいた。
どういったらいいのだろう。
雅紀さんにどうやって説明する?
ニノにどう対応したらいいのか全くわからないこの気持ちをどう言えばいい?
自分の感情とかも……なんだかぐちゃぐちゃで。
俺は正直、八方塞がりな気持ちでいた。
週末には必ず来ていたニノが来ないから、最近は、また一週間を通してあまり食わない生活になっていた。
時々会う松本には、ものすごく心配されて、そのときだけは、ちょっと食うけれど。
「智は思ったことをためちゃうからね……言える範囲でいいから言ってみな?」
おまえ、痩せてきたから心配だよ、と、雅紀さんが微笑んだ。
俺は、うん……と、頷き、ちょっと考えて、
「……雅紀さんは。父ちゃんのどこが好きだったの……?」
と、聞いた。
雅紀さんが、目を見開く。
「……男同士って……どこから恋がはじまるの」
「……流れ弾がとんできたぞ」
雅紀さんは、肩をすくめて、くすっと笑った。