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Attack 《気象系BL》

第4章 夕虹



何かに憑かれたように腰を動かした。


『サト……』

『ぁ……あ』


刺激を与えると、智の背がしなる。
気持ちいいとか、そういうのではなく、いとおしい思いのみで、俺は泣きながらひたすら智を揺さぶった。

だけど、意識のぼんやりしてる智は、最後まで熱を放つことはななく。

自分本位のセックスをし続けた俺は、何回かの精を智に注いで……ふと、息を整えながら智の顔を見下ろした。


『……サト……?』


名を呼んでも、返事もなく…ついに反応まで薄くなった智は、ぴくりとも動かない。

固く閉じた瞳。
薄くあいた唇。
弛緩した体。

人形のようなその姿に、我に返り、瞬時に血の気が下がった。


『…………サト……?』


頬をピタピタと叩き反応を確かめる。
その頬は燃え上がるように熱くて。


まずい。


自分のしでかしたことの重大さに、ようやく気づいた俺は、あわてて智から自分を引き抜いた。

とたん、智の体からトプトプと俺のだしたものがでてきた。


なに、どーしよ…これ…拭いたらいいの?


焦った俺は、思わず手近にあった智のスマホを手に取った。
セックスの後始末の仕方。だなんて、バカみたいな検索したら、答えはでてくるだろうか。

ロックをかけてない智のスマホはすぐにたちあがった。

するとポップアップにでてるメッセージが目にとびこんできた。


《明日、楽しみにしてるよ》


…………は?



松本と……約束でもしたの?


親しげなメッセージに気持ちがすーっと冷えてゆく。


智はね、体調くずしたから。
お前と会えないよ。
……おあいにくさま。


俺は、無表情に、スマホの電源を切った。
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