第1章 星に願いを(ラビ)
「えっ よく気づきましたね?!そう、お菓子の包装紙が綺麗だったから、飾りを作ったんです!」
飾をよく見ると、折り紙で出来たものもあれば、中には包装紙や紙袋等で出来たものがあった。
「綺麗な包装紙とか紙袋って、捨てるの勿体なくて。何かに使えないかなーと思ってとっておくの。」
「色とりどりになって綺麗ねー」
「日本人の“MOTTAINAI”精神だっけか?凄いな、こんな飾に生まれ変わって」
「スミレの発想が良いね。やっぱり器用だねー」
リナリー、リーバー班長、ジョニーと褒めてもらい、とても気分が良い。褒められるのは純粋に嬉しい。
「ふふふ♪ありがとう!器用さはジョニーに敵わないけどねー!」
「…スミレのこうゆう所が、元貴族令嬢とは思えねーさ。」
「ラビは七夕参加しないね?」
「ナンデモアリマセン。」
皆が手伝ってくれたおかげで、笹の葉は色鮮やかに着飾られている。
吹き流し、屑籠、鶴、網飾り…
様々な飾りが、様々な彩りで目を見張るものがある。
「七夕の醍醐味と言えば、じゃーん!」
これもまた色とりどりの短冊を、スミレは袋から取り出す。
そして、はい!っと、一人一人に配っていく。
「これは何かしら?」
「長方形の、ただの色紙さね?」
「これはね、短冊っていうんだよ。願い事を書くの!」
「「「願い事??」」」
「短冊にお願い事を書いて笹の葉に飾ると、織姫と彦星の力で願いが叶えられたり、悪いものから守ってくれるという言い伝えがあるんだよ!」
「おりひめと、ひこぼし?」
リナリーが可愛く首を傾げる。
「ごめんごめん、説明不足だったね。
七夕ってねーーーーーー